いきなり問いかけで始まったこの記事。
さて、どこがおかしいか、気づきましたか?
正解は「カベ」。
より詳しく言えば、壁に映っているはずのプレゼン資料がない、ということです。
左手に黒いものを着けていますが、これはプレゼン用のリモコン「黒曜石」です。
リモコンを着けているのだから、パワーポイントなどのツールを使っているはずだ・・・と思いきや、何も映っていない。
ハプニングで思い出した「段取り」の重要性
この日は、自分も経営をお手伝いしている「BOOK&BARフォルケ」のオープニングパーティ。
写真のすみににちらり、ちらりとシャンパングラスが見えているのは、そのためです。
そして僕は、パーティの中盤でフォルケの事業内容をプレゼンする役割をアサインされていました。
夜なべして作った資料を携えて向かった会場。
プロジェクタに端子を差し込んで、よし、準備は万端だ・・・と思ったら、
自分がプレゼンを行う番になって、突然プロジェクタがうんともすんとも言わなくなりました。
結局プロジェクタは全く動かなくなったので、
僕はやむなく、資料なしでのプレゼンを行いました。
この日は会場入りしてすぐにパワーポイントの動作チェックまでしたので、
プレゼンの瞬間になってから機器が止まってしまうというハプニングは二重の意味で想定外でした。
こういったあらゆるハプニングを想定し切れなかった自分のことを、少し悔しいとも思いますが、
それでもとっさに手ぶらでのプレゼンをしたときに、話の大筋を崩さずにやりきれたのは、
・一度組み立てたパワーポイントの構成が頭に入っていること
・その前提として伝えなければいけない色々なメッセージを練り上げておいたこと
そういったものが知らない間に脳にキャッシュされていたからなのだろうと思います。
段取りと言うと「想定外をなくす」ためのものと思われる方が多いですが、
それでも、想定外が起こることはあります。
そんなときであっても、段取りしたときに知らず知らず作られた引き出しが、
想定外に対応するために活躍してくれることもあるようです。
とはいえ、
プレゼンやスピーチを教える立場になって、
こういった本格的なハプニングは初めてといっても良かったです。
いつなんどき、こういうことがないとも限らない・・・ということを
改めて肝に銘じようと思いました。