前回記事の続きです。
ありがちな失敗パターンに対して成功パターンはどうなのかというと、
前回記事で指摘した3つの理由を真逆に行けばいいので、
① ページの内容を仲間に見てもらって手直しを万全に行う
② ①を含め、売り手対買い手から「ともに売る仲間」を事前に得ておく
③ クラウドファンディング初日からスタートダッシュを決める
これらを愚直にやっていけば良いことになります。
① ページの内容を仲間に見てもらって手直しを万全に行う
一人で作るページはどうしても客観性が保てません。
・自分が「いい!」と思っていても他人からは「別に…」な価値がある
・自分が「必要ない」と思っていても他人からは「それを言わないと伝わらない」言葉がある
・リターンの中身と価格のバランスが良くない
こういうことはざらにありますので、ぜひ第三者に見てもらいましょう。
クラウドファンディングサイトの中には下書きの状態でシェアできる機能がついているところもありますし、そうでないところでも文面をWordにコピペしたり、画面のスクショを共有するなどすれば添削をしてもらえるようになります。
資金に余裕がある方はこの段階でクラウドファンディングのアドバイスをしてくれる専門家に依頼をするのも手です。
② ①を含め、売り手対買い手から「ともに売る仲間」を事前に得ておく
これがとても強力です。
クラウドファンディングをするときに自分の思いに共鳴してくれる人は、「買わせる」ことを考えるのではなく、一緒に売り込んでくれるようにお願いしてみましょう。もちろん、買い手にもなってくれるケースはあります。しかしそれで完結してしまうと非常にもったいない。
Facebookでシェアをしてもらったり、ツイッターで投稿してもらったり、場合によってはインフルエンサーを紹介してくれたり…友人とWin-Winになるような形を創れれば、いろいろな拡散方法が見つかるはずです。
初日からのスタートダッシュ、ゴール間近でのラストスパート、そしてファンディング後の実行段階に至るまで、彼らはプロジェクトの間じゅう、ずっと頼れる仲間でいてくれます。
③ クラウドファンディング初日からスタートダッシュを決める
成功しているプロジェクトは、必ずこの発想を持っています。
仲間の中で「買ってあげる」と約束してくれている人には、おねだりついでに「出来れば初日に買ってね」とお願いしておきましょう。初日にある程度の伸びがあるプロジェクトは、資金の集まる勢いが違ってきます。
というのも、クラウドファンディングの世界では「3分の1の法則」というのがあります。
- 3分の1は友達から
- 3分の1は友達の友達から
- 残りの3分の1は赤の他人から
成功するプロジェクトはこの比率に非常に近い状態で支援者が集まります。
最初の3分の1をしっかり友達で固めておくと、友達の友達、そしてファンディングサイトを見て「お、勢いあるなー」と思ってくれた赤の他人にも遡及できるようになるのです。
おねだり以外にもできることが「カウントダウン」です。
私は、
【残り〇日】
というタイトルで、毎日のようにFacebookに投稿をしていきました。
もちろん内容は毎日違います。
・なぜこのプロジェクトを始めたのか
・プロジェクトの向こう側に何を夢見ているのか
・具体的にどんなリターンを設けているのか
小出しに投稿をしていけば飽きられることもありません。
そうやって当日に向けて、自分と友達のボルテージを上げていくと、
自分と同じくらいのテンションでプロジェクトの進捗を見守ってくれる仲間が現れるようになります。
そうなれば、あとは時間の問題です。
スタートはすでにゴールであり、ゴールはまだスタートでしかない。
クラウドファンディングの極意をかっこつけて一言で言えばこうなります。
プロジェクトのスタートの時点で、すでにゴールにたどり着けるという勝算を得ておく必要があります。そして、クラウドファンディングのゴールは、その先のリターンの実施という義務を負って新たなスタートを切る瞬間でもあります。前回、今回と「スタートはすでにゴール」の話をしましたが、次回は「ゴールはまだスタートだ」の話をしてみようと思います。