著者という「師匠」に出会う

色々な本を読んでいくと、本の中身ではなく「著者」に感銘を受けるということも増えてきます。

特にビジネス書などでは、そういった特定の著者に「弟子入り」したつもりでその人の著書を集中して買うのもおすすめです。

 

著者という「師匠」に出会うためのステップは

  1. 自分が学びたい内容の本を複数買って読んでみる
  2. その中で「この人の言っていることは分かりやすい」と思った人に弟子入りする
  3. その人の著書を複数買って読んでみる

…という感じです。

ステップ1で何冊くらい読めばいいですか?と聞かれると一概には言えませんが、
興味を持った程度のテーマであれば3冊程度でいいでしょう。
逆に、そのテーマに精通しなければいけない(例えばコンサルタントをしている方が、クライアントの業種について急いで理解を深めなければならない)といった場合には、何とか10冊程度集めて読み比べることをおすすめします。

そうすると、「あ、この人の言っていることは凄く分かりやすい」と思える著者に出会えるはずです。

私の場合、今まで「弟子入り」してきた著者は
・本田健さん(言わずと知れた有名作家さんですね)
・三枝匡さん(難しい経営の中身をストーリー形式で解説する手腕は圧倒的)
・池井戸潤さん(作家として、ストーリーの作り込み方はこの人から盗もうとしています)
・野口吉昭さん(何を隠そう、この「読書術」もこの師匠から拝借しています※参考図書はこちら

・・・といったところで、書棚にはこの人たちの本がぎっしり並んでいます。

 

「弟子入り」のメリットを3つ挙げるとすれば、

  1. ひとりの著者を起点に、学びのフィールドを広げることができること
  2. 1冊めの本に対する理解が、2冊目以降に深まったり、立体視できるようになったりすること
  3. 本であれば、既にいない人(福沢諭吉とか)や、遠くにいる人(クリステンセンさんとか)にも弟子入りできてしまうこと

・・・でしょうか。

 

もちろん、職場の先輩などから「〇〇さんの本はおすすめだよ」と言われた場合、
その人をいったん師匠と思って本を読み始めるのも良いでしょう。

ただ、他人にとって良い師匠だからといって、自分にとってもそうであるとは限りません。

例えば、実は私自身は大前研一さんのことを
あまり「師匠」と思えなかったりします。

それは大前さんの著作をつまらないと言いたいのではなく、
あのパワフルな感じが自分には少し強すぎる気がする・・・という程度の
言ってみれば「相性」のようなものです。

 

本との出会いは、著者との出会いであり、それは広い意味で「人と人との出会い」の一種です。
日々の読書を続けている中で、いつか「長い付き合いをしたい」と思えるような著者に出会えたら、とても素敵なことですね。